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肺がん

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検査・診断

がんの診断から治療まで

がんの診断から治療まで

1.スクリーニングのための検査

胸部X検査

肺がん以外にも様々な肺の病気を見つけるための基本検査です。肺がんについてはがんの大きさや拡がりなどを大まかに予測することができます。

喀痰細胞診

喀出された痰のサンプルを顕微鏡で観察し、がん細胞の有無を調べる検査です。肺扁平上皮がんなどの中枢型肺がんや腺がんの特殊型である浸潤性粘液産生腺がんなどの発見には有効な場合があります。

胸部CT

胸部の体内領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成して異常がないかを調べる検査です。画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。病変の性状や形状の詳細な観察、縦隔・肺門リンパ節転移の有無、周辺臓器への浸潤の有無を確認するため、可能な限り造影剤の静脈内注射をして行います。

2.確定診断を行なうための検査

気管支鏡検査(呼吸器内視鏡検査)

当院は日本呼吸器内視鏡学会認定施設であり、指導医・専門医が複数名在籍しています。2010年11月より仮想気管支ナビゲーション(VBN; Virtual Bronchoscopic Navigation)と超音波気管支鏡(EBUS; Endobronchial Ultrasound)を導入しました。ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)や超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)が気管支鏡下生検のほとんどを占めています。2014年1月には検査数の右肩上がりの増加に対応するべく、また侵襲度の高い内視鏡治療が行えることをコンセプトにInterventional Pulmonology Suiteを内視鏡・診断治療センターの中に新設しました。最新Cアーム型X線透視装置を中央に配置し、術者右サイド6画面、左サイドに2画面、計8画面のディスプレイを配置し、特に6画面ディスプレイは天井吊り可動式にしました。これら検査室内の環境整備により内視鏡診断・治療が格段に行いやすくなりました。

超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA; Endobronchial Ultrasound guided Transbronchial Needle Aspiration)

以前はがんの縦隔リンパ節転移の有無を調べるのに縦隔鏡検査が行われましたが、現在は代わりに超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)が徐々に普及しつつある状況です。当院は現在150-200件/年実施しています。縦隔鏡に比べて低侵襲であり、複数回の施行が可能であることは長所であり、また診断能においても遜色なく優れています。

ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS; Endobronchial Ultrasound with a Guide Sheath)

この方法に仮想気管支ナビゲーション(VBN; Virtual Bronchoscopic Navigation)をほとんどのケースに併用することで、肺野末梢小型肺がんに対しては約80%以上と極めて高い診断率が得られています。

CTガイド下針生検

胸郭内病変(胸膜や肺内の結節)に対しCTをガイドに用いた経胸壁針生検です。特に小型肺がんの場合には気管支鏡下生検よりも診断率は勝りますが、合併症率は高くなります。

経皮的穿刺吸引針生検

がんが疑われる体表面にあるしこり(結節・腫瘤)や腫れたリンパ節などに針を穿刺し、内部の組織や細胞を吸引採取する方法です。採取されたサンプルでがん細胞の有無を確かめます。

3.転移の有無を確認するための検査

頭部

頭部造影MRI検査

可能な限り、頭部造影MRIを行いますが、医学的な事情により行えない方には代わりに頭部造影CT検査を行います。脳を含めた頭部への転移の有無を調べるのが目的です。

腹部

腹部造影CT検査 または 腹部超音波検査

腹部臓器への転移の有無を調べますが、消化管内病変を調べるのに胃・大腸カメラなどが必要になります。

全身

PET-CT検査

肺がんの転移(縦隔・肺門リンパ節転移や全身臓器へのがんの拡がり)の有無を調べることができます。ただし、微小な脳転移などは頭部造影MRI検査でしか見つけることができず、また消化管内への転移検索には胃・大腸カメラなどが必要になります。

骨

PET-CT検査

現在ほとんどの場合にはPET-CTで骨転移の有無を調べられますが、MRI検査や骨シンチグラフィー検査を追加で行うこともあります。

肺がんの種類について

肺がんは、がん細胞の増殖や転移の性質と治療に対する反応性により、小細胞肺がんと非小細胞肺がんの二つに大別されます。さらに非小細胞肺がんは、扁平上皮がん、腺がん、大細胞がんの三つに別けられます。

小細胞肺がん

詳細は治療のページをご参照ください。重喫煙者に多い肺がんであり、増殖スピードが早く転移を来たしやすい性質の肺がんであるため、手術適応になる患者さまは稀です。ですが、非常に抗がん薬(殺細胞性薬)や放射線治療に対する感受性の高い肺がんでもあります。大きく限局型と進展型に別けられ、初期治療として限局型にはプラチナ製剤併用抗がん薬と胸部放射線治療が同時に行われます。進展型にはプラチナ製剤併用抗がん薬での治療が単独で行われます。臨床病期I期の限局型である場合には、外科切除後にプラチナ併用抗がん薬を投与します。

非小細胞肺がん

病期分類(TNM分類)に準拠して治療方針を決定します。外科手術(+/- 術後抗がん薬)、術前抗がん薬→外科手術、術前抗がん薬 + 放射線治療→外科的切除、定位放射線治療、凍結治療、全身薬物治療(抗がん薬、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害薬、またはこれら複数併用など)など非常に多岐に渡ります。非小細胞肺がん、とりわけ肺腺がんの全身薬物治療は病理組織型・免疫組織化学染色パターン・ドライバー遺伝子変異の有無(強力にがん化に関わる遺伝子変異)により治療体系が別れ非常に複雑化してきています。詳細は治療のページをご参照ください。


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