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大腸がん

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治療

当院で行なっている主な治療法

内視鏡手術

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

保険適応

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

保険適応

外科手術
(腹腔鏡手術含む)

開腹手術

結腸癌の手術

保険適応

直腸前方切除術

保険適応

直腸切断術

保険適応

局所切除手術

直腸局所切除術

保険適応

腹腔鏡下手術

保険適応

補助療法

放射線治療

保険適応

化学療法

保険適応(一部適応外)

大腸がん治療方法の選択基準(※あくまでも一般的な流れの目安なので、個人差があります)

大腸がん治療方法の選択基準

使用ガイドライン

2005年大腸癌診療ガイドラインの解説 大腸癌研究会編

各治療の説明
内視鏡手術

大腸内視鏡は、大腸の中をのぞいて病気を発見するための道具です。
この内視鏡を用いて大腸内のポリープや癌の切除をおこないます。また、ポリープや腫瘍の形に応じて、切除方法を使い分けます。

内視鏡的粘膜切除術(EMR) ※ポリペク含む

粘膜の下に生理食塩水などを注射し、腫瘍を持ち上げ、その後ポリペクトミーの手技によって腫瘍を焼き切る方法です。

適応

茎をもたない平坦な腫瘍に対して適用されます。

主な適用病期

ステージ0、Ⅰ(一部)

メリット

短時間、かつ、大腸を温存できる。

治療スケジュール

外来受診→内視鏡検査→処置・入院(1泊2日)→経過観察

治療方法区分

手術

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

特殊なメスで腫瘍周辺部にマークをつけた後、粘膜下層にヒアルロン酸またはグリセオールを注射し、専用の電気メスを用いて病変を剥離して取り除きます。

適応

早期の大腸がんの中でも、リンパ節に転移の危険性がほとんどない場合に適用されます。

主な適用病期

ステージ0、Ⅰ(一部)

メリット

体への負担が少なく、かつ、大腸を温存できる。

治療スケジュール

外来受診→内視鏡検査→処置・入院(1~2週間程度)→経過観察

治療方法区分

手術

外科手術

1.開腹手術

[結腸癌の手術]
手術名は、切除する腸管の部位により決まります。
EX.)右半結腸切除、横行結腸切除、左半結腸切除、S状結腸切除
癌から一定の距離の腸管を切り、切除した後、腸管をつなぐぎます(吻合)。
リンパ節郭清(転移している、もしくは転移している可能性のある周辺のリンパ節を取り除くこと)をおこないます。

主な適用病期

ステージ Ⅰ、Ⅱ、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ(条件付)

メリット

大きな腫瘍であっても対応できます

治療スケジュール

外来受診(消化器内科)→内視鏡検査→外来受診(外科) →手術・入院(2週間程度)→経過観察
他診療科及び他院紹介→外来受診(外科) →手術・入院(2週間程度)→経過観察

治療方法区分

手術

[直腸前方切除術]
開腹で直腸を切除後、結腸と直腸をつなぎます。通常、器械を用いて吻合します。

主な適用病期

ステージ 0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ(条件付)

メリット

肛門を温存できる

治療スケジュール

外来受診(消化器内科)→内視鏡検査→外来受診(外科) →手術・入院(2週間程度)→経過観察
他診療科及び他院紹介→外来受診(外科) →手術・入院(2週間程度)→経過観察

治療方法区分

手術

[直腸切断術]
直腸と肛門管を切除する術式です。従って、人工肛門を造設することになります。

主な適用病期

ステージ 0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ(条件付)

メリット

縫合不全(合併症の一つ)を考えなくてもよい

治療スケジュール

外来受診(消化器内科)→内視鏡検査→外来受診(外科) →手術・入院(2~3週間程度)→経過観察
他診療科及び他院紹介→外来受診(外科) →手術・入院(2~3週間程度)→経過観察

治療方法区分

手術

[下部直腸がん術前化学・放射線後の手術]

主な適用病期

ステージ Ⅰ、Ⅱ、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ(条件付)

メリット

肛門温存

治療スケジュール

外来受診(消化器内科)→内視鏡検査→外来受診(外科) →腫瘍内科 化学・放射線療法(1.5ヶ月)→終了後6~8週間で外科手術(入院2~3週間程度)→経過観察

2.局所切除手術

[直腸局所切除術]
直腸局所切除術には下記の2つの方法があります。
経肛門的切除:肛門から切除する方法
後方(傍仙骨的)切除:仙骨の横を切って直腸に到達する方法

主な適用病期

ステージ 0、Ⅰ

メリット

回復が早い

治療スケジュール

外来受診(消化器内科)→内視鏡検査→外来受診(外科) →手術・入院(1週間程度)→経過観察
他診療科紹介及び他院→外来受診(外科) →手術・入院(1週間程度)→経過観察

治療方法区分

手術

3.腹腔鏡下手術

[腹腔鏡下手術]
炭酸ガスで腹部を膨らませて、腹腔鏡でお腹の中を観察しながら、数箇所の小さな創(ポート)から器具(鉗子)を入れて手術を行います。

主な適用病期

ステージ 0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ(条件付)

メリット

回復が早い

治療スケジュール

外来受診(消化器内科)→内視鏡検査→外来受診(外科) →手術・入院(2週間程度)→経過観察
他診療科紹介及び他院→外来受診(外科) →手術・入院(2週間程度)→経過観察

治療方法区分

手術

合併症について

[内視鏡手術治療による合併症について]
内視鏡治療の際、大量の電流が流れると大腸に穴が開く場合(穿孔)があります。また、腫瘍を焼き切った場合、切った部分から出血を起こすことがあります。
当院におけるEMRによる合併症の発症率は出血が全体の約1.6%です。穿孔は1.0%です。

[合併症への対応]
・出血した場合、出血している部分を焼いたり、クリップで挟んだりして止血します。
・腸に穴が開いた場合、手術で治す場合もあります。

[術後合併症について]
術後には望まない不都合な状況が発生することがあります。これを合併症といいます。
術後合併症は手術と直接関係して発生する合併症と、操作と直接関係なく発生する合併症があります。

[外科手術と直結した合併症]
大腸癌の主な外科的合併症には、腸管のつなぎ目から便が漏れる縫合不全、お腹を切った創(きず)に細菌がつく創感染、食事開始後に発生する腸閉塞などがあります。
通常、切除した腸管の吻合は自らの再生力によってつながります。しかし、体内で腸管の再生がうまく行なわれない場合、縫合不全による腹膜炎やお腹の中に膿の溜まる腹腔内膿瘍をきたすことがあります。
この場合には、保存的に治癒することもありますし、吻合部の口側の腸に一時的に人工肛門を造らなければならない場合があります。そして、この人工肛門は約3~4カ月後に閉鎖することができます。
また、お腹の創に細菌がついて、赤くはれて膿が溜まり創感染をきたすことがあります。この場合、膿を出す処置が必要になります。

[大腸がんの手術と直接関係のない合併症]
死亡に結びつきかねない重篤な合併症として、肺炎と肺塞栓症があります。特にお年寄りの方はもともと呼吸状態がよくない場合があり、手術後の痛みなどで呼吸が十分にできなくなったり、痰をうまく出せなかったりして、肺炎を合併することがあります。肺塞栓症は、手術中に下肢の静脈の中に生じた血液の塊(血栓)が歩行を開始したときに、血管壁から外れ、肺の細い動脈に詰まって生じます。
これ以外にも、脳疾患や心疾患、麻酔薬や手術前後に投与された薬剤による肝機能障害などが起こることがあります。

これらの合併症は、医療過誤や過失によるものではなく、一定の割合で発生してしまいます。心配な方は、担当の医師にお尋ねください。

[手術後の生活について]

結腸を切除した場合
多くの場合術後1~2カ月でやや軟便の状態となり、日常生活に支障をきたすことはまれです。

直腸を切除した場合
直腸を切除した場合、切除部分により便をためる能力と便を押し出す能力が低下するため、排便の回数が増加したり、1回の便量が減少したり、残便感などの排便機能障害をきたしますが、こうした症状は月または年単位で改善するケースが多いです。

※大腸を切除したことによる栄養吸収や食事摂取量の低下、それらに伴う体重減少などのトラブルはほとんどありません。

[人工肛門を造設した場合]
人工肛門の日常管理は患者さまご自身で覚えて行なっていただく必要があります。心配な方は医師にご相談ください。

[補助療法]
再発の可能性の高い場合、放射線照射または化学療法による補助療法をおこないます。

補助放射線治療

[①術前照射]

目的:

局所制御の向上、肛門括約筋温存率の向上

対象:

術前診断にて外科的剥離面へのがん露出の可能性のある症例、または側方リンパ節転移陽性症例

[②術後照射]

目的:

局所制御の向上

対象:

外科的剥離断端陽性または断端近接症例、局所進行症例

補助化学療法

[結腸がんの場合]

術前化学療法

目的:

他臓器に転移している場合(非治癒因子)に行ないます。

術後化学療法

目的:

リンパ節へ転移している、または悪性度が高い場合に行ないます。

主な適用病期

ステージ Ⅱ(一部)、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ(条件付)

[直腸がんの場合]

術前化学療法

目的:

放射線治療の増感剤として用いられます。

主な適用病期

ステージ Ⅱ(一部)、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ(条件付)

術後化学療法

目的:

リンパ節へ転移している場合に行ないます。

主な適用病期

ステージ Ⅱ(一部)、Ⅲ

治療方法区分

化学療法

[化学療法]

 

商品名

一般名

特徴

経口(内服)

ティーエスワンカプセル

テガフール/ギメラシル/オテラシル

テガフールの効果を増強する成分(ギメラシル)と副作用を防ぐ成分(オテラシルカリウム)を含む

ユーエフティカプセル

テガフール/ウラシル

ウラシルがテガフールの効果を増強する
日本で開発された薬剤

ユーエフティE顆粒

テガフール/ウラシル

ウラシルがテガフールの効果を増強する
日本で開発された薬剤

静脈注射
(注射)

エルプラット

オキサリプラチン

治療を続けるうちに手足や口唇周辺にしびれがおこる。冷たいものに触れるとさらにしびれやすくなるので注意が必要。しびれが改善しないようであれば薬剤を中止し回復を待つ。場合によっては回復するまでに数ヶ月から半年以上かかることもある。

トポテシン

イリノテカン

重篤な下痢をおこすことがあるので、下痢による脱水に注意が必要

アバスチン

ベバシヅマブ

国では2007年に発売開始された新薬
がん細胞に栄養を届けるための血管ができるのを防ぎ、がんを兵糧攻めにする
単独では使用せず、数種類の薬剤と同時に使用する

5-FU

フルオロウラシル

1960年代から使用されている薬剤
下痢や口内炎がおこりやすい。

マイトマイシン

マイトマイシンCル

日本で開発された薬剤
治療を続けるうちに副作用がでおこりやすくなる


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