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乳がん

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治療

当院で行なっている主な治療法(※あくまでも一般的な治療方法の流れなので個人差はあります。)

局所療法

内視鏡手術

保険適応

乳房再建

保険適応&適応外

外科手術

保険適応

放射線治療

保険適応

凍結療法

保険適応外

全身療法

化学療法(ホルモン療法含む)

薬品により保険 適応・適応外あり

使用ガイドライン

「NCCNガイドライン」
「St. Gallen リコメンデーション」
「科学的根拠に基づく 乳癌診療ガイドライン 日本乳癌学会/編 2016年版」
当院での治療は主に局所治療と全身治療の二つに分けられます。
中でも、局所治療における内視鏡手術を中心に行っています。
内視鏡手術は従来の切除手術に比べがん治療の効果を落とさずに、傷跡を小さく、また患者さまの負担も少なくすることができます。

ステージ別 主な手術方法

ステージ別 主な手術方法

1.内視鏡手術(温存療法・全摘出術)

日本発世界初の手術方法で、当院にて行なっている全乳がん治療の8割以上が内視鏡手術です。
皮膚切除がなければ全摘も可能です。

内視鏡を脇の下と、乳輪から挿入し、内視鏡の観察下で切り離した組織を房乳輪切開にて取り出します。
センチネルリンパ節生検も可能です。
ステージⅡ及びⅢにおいては、術前化学療法にて組織を小さくしてから実施する場合もあります。

開腹手術


主な適用病期

ステージ 0,Ⅰ,ⅡA,ⅡB,ⅢA

適用条件

がんが皮膚に接していないこと(皮膚切除が必要ないこと)

治療
スケジュール

外来受診→各種検査→手術入院(7~10日程度)→外来経過観察

治療方法区分

内視鏡手術

メリット

乳房切除に比べ
1.皮膚の違和感の範囲や引きつれ感が少ない。
2.再発率が切除手術と同等もしくはそれ以下である。

2.外科手術

がん組織が皮膚まで広がっている場合やある程度大きくなってしまった場合は、切除手術を施します。切除手術の場合、大きく乳房の形が変わってしまうケースがあります。

乳房温存手術

乳房の形状を温存するために行う手術で、大胸筋や小胸筋を残して、必要に応じてセンチネルリンパ節生検、及び腋窩リンパ節郭清を行う方法です。

主な適用病期

ステージ ⅡA、ⅡB、ⅢA

治療
スケジュール

外来受診→各種検査→手術入院(7~10日程度)→外来経過観察

治療方法区分

手術

乳房全摘出術

乳房の全体を摘出する手術法です。この手術法は非定型乳房切除術とも呼ばれます。必要に応じてセンチネルリンパ節生検及び腋窩リンパ節郭清を行います。

主な適用病期

ステージ ⅡA、ⅡB、ⅢA

治療
スケジュール

外来受診→各種検査→手術入院(10~14日程度)→外来経過観察察

治療方法区分

手術

センチネルリンパ節生検

乳がんの一部は腋窩リンパ節を通って全身に広がる性質があります。
従来は術前に腋窩リンパ節転移の有無を正確に診断することが難しかった為、腋窩リンパ節を全て取り除く“腋窩リンパ節郭清”が行われていました。
この場合、高い確立で腕のむくみや腋の感覚異常、術後のリンパ液貯留などの後遺症が見受けられましたが、近年はセンチネルリンパ節と呼ばれるリンパ節を術中に生検することにより、転移の有無を確認できるようになりました。
その結果、不必要なリンパ節郭清を行わずに温存できるので、後遺症に悩む患者さまは減り、QOLの向上につながっています。

治療方法区分

生検

3.放射線治療

通常、他の治療と併用で行なわれ、放射線を照射することによりがん細胞を死滅させます。

実施パターン
化学療法→内視鏡手術→放射線治療
化学療法→放射線治療
切除手術→放射線治療

部位によっては術後に行なうことにより、再発を低減することができます。
乳房温存後の放射線治療として通常、50グレイを照射しています。
当院では、照射量を短期間(16日間44グレイ)で行なうこともあります。アメリカ・カナダで多く実施されている方法です。
通常同じ量の放射線をあてる場合と比べ、短期間での照射の方が皮膚の炎症が軽減することができます。

4.凍結療法(非切除治療)

アメリカでは1990年の後半から行なわれるようになった治療法ですが、日本ではまだ、保険適応ではありません。直径2.7mmの金属製の針とその先端の温度をコントロールする機械を使用し、がん細胞を凍結させ破壊する治療法です。まず、針をしこりに直接差込みます。次にその針先をマイナス160度の極低温まで下げがん細胞を凍結します。その後、常温まで戻し凍った細胞を更に破壊します。この作業を2回繰り返し、がんを破壊死滅させます。治療時間は大きさによってことなりますが、手術自体は、おおよそ40分程度です。凍結療法は切除手術に比べ、体への負担が少なく痛みがないのが特長です。凍結により死んだ細胞は時間がたつと吸収されて消失します。

適応範囲

保険適応外治療に同意していただいた方
がん組織の直径が1cm以下(良性腫瘍の方にも適用)
その他、医師が安全にできると判断した場合

メリット

切除傷がほぼ残らない(3㎜程度)
痛みが少ない
日帰りで手術が可能である

デメリット

実験的な治療の為データが少ない
自費診療(日帰り) 37万8000円(税込)
※1週間入院の保険適用乳がん手術の自己負担額とほぼ同額

※凍結療法を行う前に、必ずセンチネルリンパ節生検を受けてリンパ節に転移がないかを調べます。
 検査には2泊3日の入院が必要となります。
 費用は、センチネルリンパ節生検自費+凍結療法自費分で、合計約60万円~約64万円(部屋の種類によって)となります。

5.化学療法(ホルモン療法含む)

【化学療法】
化学療法とは、抗がん剤を使用する治療方法です。
術前・術後の補助療法として行われる場合と、進行・再発の治療に行われる場合があります。
通常、いくつかの薬を併用し、定期的なサイクル投与します。投与と休止期で1サイクル(クール)となりますが、何サイクル行なうかについては投与する抗がん剤や患者さまの状態によります。術前に行なう化学療法は、腫瘍を小さくする効果があるので、乳房温存術を向上させるために行なわれるケースが増えています。

 

商品名

一般名

特徴

経口(内服)

エンドキサンP

シクロフォスファミド

「クラシカルCMF」、「CAF+フルツロン」という治療法に使用されます。2週間服用し、その後2週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制です。

ゼローダ

カペシタビン

単独で使用したり「カペシタビン+PTX」という治療法に使用されたりします。
主な副作用は骨髄抑制、下痢、口内炎、手足症候群です。

フルツロン

ドキシフルリジン

「クラシカルCMF」、「CAF+フルツロン」という治療法に使用されます。2週間服用し、その後2週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制と下痢、口内炎です。

タイケルブ

ラパチニブ

カペシタビン又はアロマターゼ阻害薬と併用します。
主な副作用は下痢と皮膚障害です。

TS1

デガフール/ギメラシル/オテラシルカリウム

単独で使用されます。4週間服用し、2週間休薬する治療方法や、2週間服用し、1週間休薬する治療方法があります。
主な副作用は骨髄抑制と下痢、口内炎です。

静脈注射
(注射)

5-FU

フルオロウラシル

「FEC」、「CAF+フルツロン」という治療法に使用されます。1週毎に2回点滴し、2週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制と下痢、口内炎です。

アバスチン

ベバシズマブ

「Bev+PTX」という治療法に使用されます。
2週毎に点滴します。
主な副作用は高血圧、タンパク尿です。

アブラキサン

パクリタキセル(アルブミン懸濁型)

1週毎に3回点滴し1週休薬する治療法、3週毎に点滴する治療法があります。
主な副作用は骨髄抑制と脱毛、末梢神経障害といって、手足にしびれがみられます。

イリノテカン

イリノテカン

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。1週間毎に3回点滴し、その後2週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制と下痢、脱毛、悪心嘔吐です。

エピルビシン

エピルビシン

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。「FEC」、「EC」、「AC」、「CAF」という治療法に使用されます。3週毎に点滴します。
主な副作用は骨髄抑制と下痢、口内炎、悪心嘔吐です。

エンドキサン

シクロフォスファミド

「FEC」、「q3wTC」、「AC」、「EC」、「CAF」という治療法に使用されます。3週毎に点滴します。
主な副作用は骨髄抑制です。

カルボプラチン

カルボプラチン

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。「TCH」、「CBDCA+GEM」という治療法に使用されます。
主な副作用は骨髄抑制、悪心嘔吐です。

カドサイラ

トラスツズマブ エムタンシン

3週毎に点滴する治療法があります。
主な副作用はインフュージョンリアクションといって点滴してから24時間以内(通常は点滴開始直後や点滴中)に起こる発熱や悪寒といった症状があります。その他に血小板数減少、肝障害が見られます。

ゲムシタビン

ゲムシタビン

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。単独で使用する場合は1週間毎に2回点滴し、その後1週間休薬します。また、「GT」、「CBDCA+GEM」という治療法に使用されます。
主な副作用は骨髄抑制(主に血小板数の減少)と血管痛です。

ドセタキセル

ドセタキセル

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。単独で使用したり「q3wTC」、「TCH」という治療法に使用されたりします。1週間毎に3回点滴し1週休薬する治療法と、3週毎に点滴する治療法があります。
主な副作用は骨髄抑制と脱毛、末梢神経障害といって手足にしびれがみられます。

テラルビシン

ピラルビシン

「CAF+フルツロン」という治療法に使用されます。1週毎に2回点滴し、2週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制です。

ドキソルビシン

ドキソルビシン

「AC」、「CAF」という治療法に使用されます。3週毎に点滴します。
主な副作用は骨髄抑制と脱毛、口内炎、悪心嘔吐です。

ハーセプチン

トラスツズマブ

毎週もしくは3週毎に点滴する治療法があります。また、「TCH」という治療法に使用されます。他の薬剤と併用して使用します。
主な副作用はインフュージョンリアクションといって、点滴してから24時間以内(通常は点滴開始直後や点滴中)に起こる発熱や悪寒といった症状があります。

パージェタ

ペルツズマブ

3週毎に点滴する治療法があります。また、「Per+Her+anychemo」という治療法に使用されます。他の薬剤と併用して使用します。
主な副作用はインフュージョンリアクションといって、点滴してから24時間以内(通常は点滴開始直後や点滴中)に起こる発熱や悪寒といった症状があります。

パクリタキセル

パクリタキセル

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。
1週間毎に12回点滴する治療法、1週毎に3回点滴し1週休薬する治療法、3週毎に点滴する治療法があります。また、「カペシタビン +PTX」、「GT」、「Bev+PTX」という治療法に使用されます。
主な副作用は骨髄抑制と脱毛、末梢神経障害といって、手足にしびれがみられます。

ハラヴェン

エリブリン

1週毎に2回点滴し、その後1週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制です。

ビノレルビン

ビノレルビン

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。1週毎に2回点滴し、その後1週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制と静脈炎です。

メソトレキセート

メトトレキサート

「クラシカルCMF」という治療法に使用されます。1週毎に2回点滴し、その後2週間休薬します。
主な副作用は骨髄抑制です。

【内分泌療法(ホルモン療法)】
乳がんの約8割は女性ホルモンによって増殖が促されます。
内分泌療法とは、乳がんを増殖させる女性ホルモンを抑制する目的で行う治療で、卵巣、副腎、脳下垂体などから出るホルモンを抑えることにより、直接的・間接的に女性ホルモンを制御します。
術後の治療として、あるいは進行・再発乳がんに対する治療として使用されます。
閉経状態かどうかによっても使用する薬剤が異なることがあります。
術後に再発予防として行う内分泌療法は5年間から最近では10年間続けることが勧められるケースがあります。

 

商品名

一般名

特徴

経口(内服)

アナストロゾール

アナストロゾール

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。1日1回毎日服用します。
主な副作用はほてり、頭痛、悪心です。

アロマシン

エキセメスタン

1日1回毎日服用します。
主な副作用はほてり、頭痛、悪心です。

レトロゾール

レトロゾール

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。1日1回毎日服用します。
主な副作用はほてり、頭痛、悪心です。

タモキシフェン

タモキシフェン

当院ではジェネリック医薬品を使用しています。1日1回もしくは2回毎日服用します。
主な副作用は悪心、食欲不振です。

フェアストン

トレミフェン

1日1回毎日服用します。
主な副作用は悪心、食欲不振です。

ヒスロンH

メドロキシプロゲステロン

1日3回毎日服用します。
主な副作用は体重増加、満月様顔貌です。

皮下注射
(注射)

ゾラデックス

ゴセレリン

4週毎もしくは3ヶ月毎に皮下注射します。
主な副作用は骨の痛みや顔面紅潮です。

フェソロデックス

フルベストラント

4週毎に皮下注射します。

リュープリン

リュープロレリン

4週毎、3ヶ月毎もしくは6ヶ月毎に皮下注射します。
主な副作用は骨の痛みや顔面紅潮です。

当院では、副作用によって発生する患者さまのQOL(生活の質)低下をサポートするために心のケア(臨床心理士)・緩和ケア・ウイッグ・サポート下着などの相談窓口を設置しております。


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